イタリア料理

イタリア料理

日本では一口にイタリア料理というが、本国イタリアでは北から南まで地域色が強く、各地各様の料理がある。ソースやチーズ、ワインも地域ごとに特色があり、イタリア人はだれでも自分の郷土料理を自慢する。

 パスタにしても、細長いものが中心の南部に対して、北部では幅広の形のものも好まれる。また北部では、オリーブ油のほか、ミラノ料理のようにバターもよく使われる。また、米を使うことでもよく知られ、「米」を意味するイタリア語 riso から、「リゾット(risotto)」という料理が生まれた。
 しかし、イタリア全土に関していうと、やはりトマトとオリーブ油、そしてニンニクが料理の決め手になる。トマトはイタリア語では pomodoro といい、原義は「黄金のリンゴ」。オリーブ油も重要で、イタリアでは単に olio(油)というと、オリーブ油を指す。

イタリアのパスタ

スパゲティ(spaghetti)の語源は、「ひも」を意味する spago(複数形は spaghi)に「小さいもの」を意味する接尾辞 -etto が付いたもの。語尾の i は複数を示す。したがって、1本のスパゲティなら spaghetto となる。イタリアの中でも、とくにナポリの人はスパゲティ好きで有名。

 日本ではボンゴレ(spaghetti alle vongole)やカルボナーラ(spaghetti alla carbonara)がポピュラーだが、ボンゴレは「アサリ(複数形)」のこと。また、カルボナーラは「炭焼き人」のことで、spaghetti alla carbonara とは「炭焼き風スパゲティ」を意味する。仕上げに黒コショウを振るので、それが炭を思わせるのだ。なお、carbone は「炭、石炭」の意味で、英語のcarbon(カーボン)とも関連のある言葉である。

 マカロニは、イタリア語では maccheroni(マッケローニ)という。「マカロニ」というのは英語を通して日本語に入った。このパスタがイギリスに輸入されたのが16世紀末ごろで、イギリス人は当時のイタリア語から macaroni という形で英語に取り入れた。

 パスタには実にさまざまな種類があり、形の面白いものも多いが、名前もそれに劣らず面白いものが多い。リングイネ(linguine)はスパゲティを平たくした形で、「小さな舌」という意味。オレキエッテ(orecchiette)は丸いパスタだが、「小さな耳」という意味。ペン先の形をしたパスタはペンネ(penne)と呼ばれる。これの小型版が、ペンネッテ(pennette)。

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